​太刀：初桜

銘：山添住 金田國真作之

　　初桜 平成二十九年吉日

​

​平成29年の新作名刀展に出品し、優秀賞第二席を頂いた太刀です。

​

​昨年に引き続き福岡一文字の作風を狙い、腰反り深い豪壮な姿、鎬に掛かるほどの派手な丁子刃を焼きました。

​

この時期はとにかく高い刃を焼きたいという気持ちが強く、またより濃い乱れ映りが現れないかと様々試行錯誤している最中でした。

表裏に棒樋を掻き流してあります。

​

この頃から奈良県山辺郡の山添村という土地に移り住み、独立の準備を始めていましたので、この太刀から銘文が『吉野住』から『山添住』に変わりました。

​

数年前に私の手を離れ、今は大阪のお客様に大切にして頂いています。

​

師による鞘書は『此 國真國平弟子

平成二十九年新作名刀展優秀賞也 國平識之』となっています。

​

​

◆個人蔵◆